残虐非道な悪魔公 ルーファス・ドラクレシュティ辺境伯。
人々に恐れられていた彼が、唯一心を通わせたのは、「神に見放された伯爵令嬢」の汚名を持つ、魔法が使えない妻フィオナだった。
「私の目の届かない場所には、二度と行かせない。
ここにいれば、君は安全だ。君を脅かすものは何もない」
しかし、愛を「独占」という歪んだ形でしか表現できず、全ての悪意から彼女を守るために、彼女の自由を奪うというルーファスの過ちが、フィオナの死という最悪の結果を招く。
「貴方の孤独が…終わりますように」
それがフィオナの最後の願い。
自責の念に囚われたルーファスは暗殺者によってその命を終えてしまう。
そして、次に目を覚ました時、フィオナが輿入れする“一年前の世界”に時間が巻き戻っていた。
悪魔公と恐れられた辺境伯は、今度こそ妻を幸せにすると誓った。
過去の罪を悔いる彼は、独占欲という名の「内なる悪魔」と向き合いながら、力ではなく、真の愛と尊重をもってフィオナを守り抜くと決意する。
これは、孤独な悪魔公が、二度目の人生で過去の罪と世界の闇を乗り越え、真の愛と平和を掴み取るまでの、愛と贖罪の再生物語。
第一部 神に見捨てられた伯爵令嬢フィオナ視点
悪魔公の罪
第二部 悪魔公ルーファス視点
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