工場事故で仲間を守って死んだ高城直人は、赤子・レオン・アーヴェルとして剣と魔法の世界に転生する。
八歳の鑑定で分かったのは、実用性ゼロの《無属性》と、外れスキル《反復作業》。十五歳で死地同然の魔石鉱山送りが決まる中、残された道はただ一つ――狭き門、王立魔法学院への合格。
一度で無理なら十回。十回で無理なら百回。千回目に成功すればいい。
失敗を記録し、修正し、繰り返す《反復作業》は、やがてあらゆる技能を異常な速度で磨き上げる力へと変わる。
だが、高位の力は国家に管理される世界。常識を超えた自分に気づいたレオンは、実力を隠し、学院の底辺として生きることを選ぶ――必要なときだけ、その正体を覗かせながら。
近づいてくる少女。才能に縛られる仲間たち。そして世界中の力を数え続ける、古代の石碑に眠る真実。
才能がなかった少年ではない。努力を認められなかった少年が、千回の失敗の果てに限界を超える物語。