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自然の力を操る魔術。
神々の力を借りる神術。
人類の知恵の結晶である武術。
この三つの力で繁栄を続けてきた人類が住む地球上の極東。
海に浮かぶ”日でずる国”と言う意味の『日ノ本』と呼ばれる小さな島国の
田舎町を守護する一族八海上杉家。
国の長である皇を長らく支えた名家で育った上杉龍穂(うえすぎたつほ)は高校二年目を迎えた夏休みのとある日、
日課である道場での鍛錬を終え、シャワーで汗を流し
いつも通りに食卓で朝ご飯を食べようを腰を掛ける。
「おはよう。」
先に座っていた厳格な父親である上杉影定(かげさだ)と
挨拶を交わしトーストにバターを塗っていると
「・・・なあ、龍穂。」
食事中、滅多に口を開かない父親に声をかけられた。
珍しい。そう思いながら相槌を打ち、トーストに向けて
口を開く。
「お前は俺の子じゃないんだ。」
突然の衝撃的すぎる告白に口に入るはずのトーストは手からこぼれ、
朝を告げる鳥の鳴き声が響くほどの静寂が辺りを包んだ。