「ハル、俺、実はむちむちの太ももフェチなんだわ」
「わかるわー。カズ、お前相変わらず変態だな(笑)」
ネトゲの相棒・ハルは、何でも話せる最高の「男友達」だった。だからこそ俺、佐藤一真は、男子校ノリのバカ話も、誰にも言えないディープな性癖も、すべてをさらけ出してきた。
――だが、オフ会に現れたのは、
クラスの美少女・東雲凛(しののめ
りん)だった。
絶望した。俺が今まで彼女(ハル)と話したチャットの内容の数々を思い返すと、切腹して死にたい。
一方の彼女は、自分を「特別な美少女」ではなく「一人の友人」として扱ってくれる俺との関係を壊したくなくて、ボイチェンまで使って正体を隠していたという。
「今まで通り、親友でいてくれるよね?」
小悪魔的に微笑む彼女は、学校では「天使」の顔をしながら、俺にだけは「相棒」として黒歴史をイジり倒してくる。