餌をくれる君に、今度は僕が全部あげる。だからずっとなかよしでいようね。
土砂降りの雨の日、泥まみれのカレーパンを食べていた僕を拾ったのは、同い年の少女・わたらいさんだった。
空腹の僕に彼女が与えたのは、わずかな餌と、逃げ場のないほどの優しさ。
家では、亡き兄の代わりとしてしか扱われず、僕自身を見てくれる人はいなかった。
空っぽの僕を、わたらいさんは餌と歪んだ優越感で満たしていく。
彼女は僕を手懐け、僕は彼女の底なしの孤独を埋める。
僕は、彼女に支配されている。
そう思っていた、はずだった。
※本作には、共依存・支配的関係・精神的に重い描写が含まれます。
明るい恋愛や爽快な展開を求める方には向きません。