「レティシア・ローレン。聖女クレアを害した罪、もはや見過ごすことはできない!」
悪役令嬢レティシアは、卒業式の日に断罪された。
それ自体は覚悟していた。
前世で何度も遊んだ乙女ゲームでも、彼女は最後に断罪され、ルートによっては処刑される運命だったからだ。
だからレティシアは七歳で前世の記憶を取り戻してから、破滅を避けるために準備を続けてきた。
学園では、本来なら自分がいじめるはずだったゲームの主人公――聖女フィオナと友人になった。
これなら未来は変えられる。
そう思っていた。
しかし、迎えた卒業式。
レティシアは身に覚えのない罪で断罪される。
その最中、ゲームには存在しなかった侯爵令嬢クレアが、思わず口にした。
「ゲームと違うじゃない……!」
――転生者は、私だけじゃなかったのね。
ゲームの悪役令嬢として破滅を避けようと生きてきたレティシアと、本来の聖女フィオナとの友情。
そして、ゲームのヒロインになろうとするもう一人の少女。
これは、決められた役割から外れた少女たちが、それぞれの人生を生きていく物語。
ep.4の途中からep.15までは成長と世界観が中心になります。
ep.4後半のような内容が好きでない方はep.4の途中からep.16までお飛びください。