一人また一人と心優しき者達が朽ち果てる罪深き獣達の楽園
『アビストリア』
荒廃した大地には凶悪な魔物が跋扈し、精霊の怒りが満ち溢れる。
全ての命に価値はなく、悪逆を貫く者こそが絶対の正義であった。
創世の女神はそんな世界を哀れに思ったのか、自身に残された僅かな神力を使って、混沌とした世界に一つの魂を遣わした。
青き惑星より舞い込んだその魂は、何の因果か一匹の魔物に宿る。
《最弱の魔物》と呼ばれし、一匹の魔物に。
これより語られるは、最弱たる魔物が世界を動かすそんな御伽噺。
……なのかもしれない。