ある日、魔法使いのアルバスが鬼の少女ハクアを拾う。同時期、角落一座の大魔法使いヴェルトル達もまたハクアを探していた。
アルバスは杖無しと呼ばれていた。魔法が使えない落ちこぼれ。それが彼の蔑称だった。蔑みと憐みの日々を過ごしてきた彼にとって、ハクアと過ごす日々は人生で初めての穏やかな時間だった。
ハクアの角には世界を変えられる程の秘密がある。誰もがハクアの角を手に入れたい。恐怖と絶望の日々を過ごしてきた彼女にとって、アルバスと過ごす日々は人生で初めての穏やかな時間だった。
二人の日々は角落一座によって終わりを迎える。その時、アルバスが見たのは連れ去られるハクアの泣き顔だった。
アルバスは決意する。ハクアを取り戻す。そのために自分の全てを賭すのだ。
これは角と杖が出会う物語。