「これ、実家から野菜が届きすぎて……もしよかったら」
自分のためだけに「丁寧な自炊」を楽しむアラサー独身OL・瀬戸文乃。
隣室の302号室から聞こえてくるのは、毎晩繰り広げられる偏食園児との壮絶な食事バトルと、若きシングルファザーの限界寸前のため息。
見かねた文乃は、趣味の作り置きを「余り物」と偽り、隣の玄関先へタッパーを届けるようになる。
出汁の効いた優しいごはんに、野菜嫌いだった娘のすずちゃんは「あやのちゃんのごはん、せかいいち!」とあっさり陥落。
一方、生真面目で不器用な父親・航平は、「女性に甘えて搾取するわけにはいかない」と必死に理性を保とうとするが――気付けば胃袋も心も完全に掴まれていて……?
手仕事ごはんとタッパーの往復から始まる、お隣同士のじれじれステップファミリー未満ラブコメ。
※ハッピーエンド確約/過度なぜまぁや泥沼展開はありません。
※読めばお腹が空いて心が温かくなる、丁寧な暮らしと癒やしの物語です。