この作品は、一色孝太郎様の名作『町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい』の二次創作です。
この二次創作を投稿するに当たっては、一色孝太郎様よりご許可を頂いております。
ある日、かつてよんどころなき事情によりプレイしていた
乙女ゲーのスチルをふと再確認したアラフィフのおっさんは愕然とした。
「この乙女ゲーのシナリオ、こんなに胸糞悪いものだったのか…?」
そして、この乙女ゲー中の悪役令嬢が悲惨な破滅を迎える姿を見て、
そのよんどころなき事情によるものとはいえ「悪役令嬢ざまぁww」と
草を生やしていたことを思い出し、身を切られるような
後悔と自己嫌悪、そして悪役令嬢への罪悪感に苛まれる。
爾来、それらを忘れられず悶々としていたのだが、
ある日気が付いたらその乙女ゲーのヒロインの中の人になっていた。
これは、またとなき贖罪の好機。ゲームをクリアするためでなく、
悪役令嬢に幸せになってもらうために力を尽くすのだ。
この物語は、そんな彼
(彼女?)
の奮闘の物語である。
『町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい』は数多の魅力を持つ名作ですが、
私は「この作品の世界観で自分なりの物語を作ってみたい」と考え、
作品を書き溜めてきました。
「もしも、ヒロインの中の人として転生した人物が
『この乙女ゲーの悪役令嬢があまりにもかわいそうすぎる』
と考える、人として真っ当な感性を持っていたら
どうなるだろうか?」というIF創作になります。
書き溜めを消費し尽くすまでは、毎日更新を心掛けて参ります。
拙い創作ではありますが、悪魔に魂を売ってでも完結を目指す所存ですので、
お楽しみ頂けたら幸甚に存じます。