【溺愛&ハッピーエンド保障】
「つまらぬお耳汚しではございますが――」
不遇な雑学好きの姫君×美貌の国王による白い結婚
斜陽の古豪・砂絹(サハラ)の長姫ライラは、宮中では誰からも目を向けられない「透明な存在」として、学術書などの読書だけを心の拠り所に生きてきた。
大陸最大最強と謳われる極北の覇権国ノルシエへ政略結婚で嫁ぐ道中、彼女は刺客に襲撃されるが、ノルシエの若き王・舜龍(シュンロン)に救われる。
舜龍はライラを正妃として迎えるが、初夜で彼女を抱くことはなく、不眠症の自分のために「寝物語」を要求した。
恋愛話や世の流行に疎いライラが苦し紛れに語ったのは、「数学の未解決問題」といった学術知識や雑学。しかし、舜龍は彼女の理知的な語りに興味を抱き、毎夜彼女の隣で心地よく眠るようになる。
「白い結婚」のまま、舜龍からの惜しみない寵愛と気の良い側妃たちとの交流を通じ、ライラは生まれて初めて「透明ではない」自分の居場所を見出していく。
しかし穏やかな日々は、妹シリンからの手紙で破られる。
シリンは「無理やり嫁がされた不遇な姉を北の蛮族から救う」という独善的な妄想に取り憑かれ、西方の強国・輝壤の王太子を巻き込んでノルシエ殲滅を企てていた!
愛する夫と、初めて見つけた大切な居場所を守るため、ライラは側妃たちの協力を得て「寵愛を一身に受ける悪女」へと武装し、妹が乗り込んでくる茶会という戦場へ赴く――。
知識と論理で運命を切り拓く、不遇姫の千夜一夜物語。