人々が、少しずつ感情を失っていく近未来。
喜びも、悲しみも、怒りさえも、
「感じているはずなのに、どこか遠い」——
そんな違和感が、社会全体に静かに広がっていた。
誰もが気づかないふりをする中で、
一人の青年だけが、その異変と真正面から向き合ってしまう。
そして彼は知る。
この世界では、感情が壊れていく順番も、
救われない命が生まれる未来も、
すでに決まっているということを。
それでも、青年は選ぶ。
す
たとえ運命が変えられなくても、
たとえ救えない結末が待っていても、
「誰かを救おうとした事実」だけは残したいと。
これは、感情が失われていく世界で、
それでも人が人であろうとした記録。
そして、一度は救えなかった未来をやり直す。
再生と選択の物語。