ある朝、目を覚ますと…そこはアルスと呼ばれる異世界だった!信じ難いことだが、どうやら神隠しに遭ってしまったようだ…。
こんな所に長居はしたくない。さっさと元の世界に戻してほしかったが、それは魔法の王国と言われるレガルディアの技術を以てしても、不可能なことだった。
決して諦められない思いは一先ず胸に秘めることに。まずは手に職をつけるために、俺を見つけてくれたユリーシャの助言もあって、魔法戦士を目指すことにした。
魔法戦士になるためのトレーニングを積みながら、この世界で生きていくための一般常識も身に付けていく日々。そんな日々を過ごすこと半年、俺は右も左も分からない異世界人からレガルディアの魔法戦士になった。
そんな俺に命じられたことは、赤い髪の女の探索。それはユリーシャの家族に影を落とした謎の人物。レガルディアの魔法戦士がその行方を追っていながら、手がかりの一つも掴めていない女。
見つかるわきゃねえだろ…そう思っていた。だが、ヤツは俺達の訪問先に足跡を残していた。これを機にレガルディアはある策を実行に移す。
その作戦に選ばれたのは、天才的な魔法使いであったが故に国王の養子にされたユリーシャ。
そのユリーシャの幼馴染みのカレン。
無邪気さと冷酷さが同居するティアリス。
魔法戦士でありハンターでもあるアマユキ。
時々おかしくなるドルイドのフェリシアさん。
そして、俺。
俺達の赤い髪の女を捜す旅が始まった…