神の領域を侵した・・・
その存在になって、なぜ未然にふせげなかったのだろうと思わせた。
『機械と人間の統合の研究』。
そのための『新薬』の開発。
生き延びるために始まったその研究は、簡単に言うと大衆にこう思われた。
「そこまでして、生きていていいのか?」
生体の部分を微塵も持たない、蘇りし精神。
『リジェネ・スピラー』。
自然的精神を謳い、不老不死を夢見る研究は、その危険性を公には曖昧にしていた。
まるでそれが『当然』かのように。
これはリジェネ・スピラーになった19歳の男子〈セージ・サクト〉と何でも屋をしているソルジャーの〈アレク〉ふたりが主人公のお話。
お話の始まりには少し時間がかかりそうです。
序章の前に、人種表と余興があるので。
これは現実世界にそんな存在を作らないための危機感を描いた作品。
もちろん、エンターテイメント性を含んで。
※この作品はSFのジャンルを選んでいますが、ファンタジーの類いかもしれません。
「こんな作品は絶対的に必要だけど、
こんな作品に出てくるような現実は絶対にいらない」と言われたいです。
作者的には、機械と人間の線引きについて『装着』が限度であると思っています。
開発中のはずの『ソフトメカ』について、です。
機械との統合は、誰も望んでいません。
それを大前提にこのお話を公開します。