国家反逆の罪を着せられ、婚約者である王太子と親友、そして家族にすら見捨てられ――処刑された公爵令嬢フランチェスカ。
最期に願ったのは、「来世は自由な猫になりたい」というささやかな願い。
その願いは叶えられ、彼女は白い猫として目を覚ます。
しかしそこは、処刑される前の過去の世界だった。
しかも目の前には――破滅へ向かう、かつての自分自身がいる。
未来を知る“元・悪女”は、人語を話す猫となり、自分を陥れた元凶たちの思惑を探り始める。
婚約者を奪い、周囲を操る親友カルミア。
そして無能で傲慢な王太子。
さらに明かされるのは――何度も過去へ遡り、彼女を救おうとしてきた家族の存在。
それでも運命は変えられなかった。
だが今回だけは違う。
“フランチェスカ本人”が猫として戻ってきたのだから。
猫という姿を活かし、誰にも知られず裏から運命に介入する彼女は、過去の自分を鍛え直しながら、婚約破棄と破滅回避を目指す。
何度も失敗した運命に、今度こそ終止符を打つために――。