俺、園山慎一は小学校から今まで1度もモテたことがなかった。
理由は単純で、俺が見た目も運動もまあ普通ぐらいの、いわゆるモブキャラだからだ。
ただ、相手の話を聞くのが得意で、中学時代は男女問わず友達が多かった。
女子からは「話しやすいけど無駄に告ってこない友人A」って言われてたらしいけど。
そんな俺が、高校に入学してなんかおかしなことになっている。
高校でも相手の話をちゃんと聞こうって心がけてただけなんだけど、気づいたら学年屈指のイケメン・美少女たちのグループの中心人物になってしまったんだ。
周りからは「なんであいつが……」って言われ続ける始末。
グループで集まって話す中で、俺はタイプの違う3人の美少女と次第に仲良くなっていく。
同じ中学出身でもとから仲がいい、黒髪ストレートのポニーテールがよく似合う、成績優秀で誰に対しても分け隔てがない正統派美少女、雛崎夢乃(ひなざきゆめの)。
同じ陸上部で1年女子短距離のエース、高身長に少し長めのショートカットがよく似合う、爽やか系スレンダー美少女、高山花音(たかやまかのん)。
俺の隣の席にいて常に俺を誘惑してくる、茶髪のツインテールがかわいい小柄でアニメ声な小悪魔ビッチ系美少女、玉木愛瑠(たまきあいる)。
正直言って、3人ともめちゃくちゃかわいい。何度も好きになってしまいそうになる。
いやいや、勘違いするなよ、俺。
俺は美少女たちの友人A。仲良くはなったって、絶対に好きになんかなっちゃいけないんだ。
これは、絶対に勘違いをしたくないモブの俺と、勘違いをさせたい? 美少女たちと、イケメンの友達との騒がしくも充実した高校生活のお話。