主人公・神崎ヒロトは勇者として異世界に召喚されるも、なぜか転生者が二人現れた。
片方は金髪のイケメンで、もう片方は目つきの悪い俺。
嫌な予感がしつつも、ロージュという女騎士からこの世界について説明してもらうヒロト。
彼女は心の優しい女性であり、勇者ではなかった時に追放されるのではないかと懸念するヒロトに、そうなったとしても助けると宣言した。
そして魔力検査をしたところ、ヒロトは勇者の適正がなかった。だがそれだけではなく、この世界では忌み嫌われる魔力ゼロであることが判明する。
怒った国王は、ヒロトに対して奴隷落ちを宣言する。
ヒロトはロージュに助けを求める視線を送るが、ロージュから目を逸らされてしまうのだった。
一夜にして、勇者候補から奴隷へと転がり落ちてしまったヒロト。
だがヒロトの特別な力を持っており、この世界の運命をひっくり返すことをまだ誰も知らない。
これは神崎ヒロトが世界から偽勇者の烙印を推されながらも、再び勇者へと返り咲くまでの物語である。
⭐︎がついているのは別視点です。