【完結保証】――令嬢失格と呼ばれた私に令嬢らしい感情を与えてくれたのは、第三王子殿下でした。
貧乏侯爵家の令嬢である私――ソレーヌは、家の再興のため第三王子ウィルクス殿下の婚約者になることを望まれていた。
「領地の立て直しも出来ない家に、王家が価値を見出すはずがないでしょうに……」
幼いながら現実的だった私は、王家が侯爵家に価値を見出すはずがないと、最初から諦めていた。
ある日、ウィルクス殿下の誕生日パーティーで令息から難癖をつけられ、私は見に覚えのない悪評を広められてしまう。家族さえそれを受け入れ、いつしか私は『令嬢失格』と嘲笑われるように。
それでも領地を立て直すために研究に打ち込んだものの、成果は家族に踏みにじられ、ついには金で売られそうになり侯爵家を出奔した。
一方、私の代わりに侯爵家の養女となった分家筋の令嬢アンネ。
「お義父様が言っていたみたいに、側妃でも愛妾でもいい。絶対に落としてみせるんだから!」と息巻いて、殿下の王子妃の座を狙い始めたらしいのだけれど。
彼女は侯爵令嬢になるのがどういうことか、はたして分かっているのだろうか……?
これは、己の信念を曲げなかった正反対の令嬢二人が織り成す物語。その全てを俯瞰し続けてきたウィルクスが全てを語る時、悪意ある思惑が打ち砕かれていく。
【更新スケジュール】
毎週土曜10:10・21:10投稿、週2回更新予定