今から5年前、世界中に激震が走り大混乱――『世界大変革』が起こった。
突如として世界各地に地下洞窟――『ダンジョン』が出現した上、その内部には見た事もないような未知の生物がウヨウヨいたからだ。
しかもまるでゲームや小説の世界のように人間に位階(レベル)や職業(クラス)、技能(スキル)などの超常的な力が備わり、更には能力がステータスとして数値化されてしまった。
能力値が数字として分かるようになったせいで社会の中で明確な階級が出来あがり、時代錯誤なカースト制が顕在化。
反社会勢力や不法滞在外国人による強盗殺人などの凶悪事件が増加し、無法がまかり通るようになる。
動画配信サイト『うptube』にはダンジョン配信動画が溢れ返り、動画の収益化や新素材、未知のアイテムなどの売買で大金持ちになった者が爆増した。
強大なステータスを持ちダンジョン内を冒険して魔物を倒して資源を得る人々の事は探索者と呼ばれている。
能力など全く授からなかったために社会の底辺を生きる者となった主人公、武田謙信27歳は止む無く会社を辞めてダンジョン配信を行う最底辺の探索者であった。
ある日、魔物に殺されそうになった彼は死んだと思った瞬間、女神と呼ばれる存在の前にいた。
しかし彼女は神々と地球を舞台にゲームに興じる博徒で、口論の末に謙信は逆ギレされて異世界に飛ばされてしまう。
異世界転移強制修行の刑で監視付き。
与えられたのは【カード】と言う技能のみ。
謙信は仕方なく監視者サフィと共にダンジョンの探索者として活動を始めるが、なんとその様子は『異世界と地球の両世界で実況動画生配信されていた』
サフィに至ってはテンショク爆上げのノリノリで実況まで始める始末。
ここに謙信の災難が始まった。