世界には数多の伝承が存在している。神話であったり、都市伝説であったり――魔術であったり。その全ては現実の裏で実際に存在している事象だった。伝承は時代によって変化するが本質は変わらない。現代に発生した怪異が起こした問題を解決するのが『魔術会社サークル』の仕事なのだ。
※作品に登場する伝承や怪異は実際に調べていますが、独自解釈も含むのでご了承ください
東京都のとある雑居ビルに、一風変わった「なんでも屋サークル」がある。表向きは何でも請け負う小さな会社。しかし、その実態は、魔術や呪物、妖怪など、この世ならざるものに関わる依頼を解決する魔術会社だった。
しかしある日、アルバイトの鏑木空穂が選んだ依頼によって状況が変わる。依頼内容は、逃げ出した猫を探してほしいというもの。ただし、その猫には「尻尾が二本ある」という、普通ではあり得ない特徴があった。
空穂は依頼を引き受け、猫を探しに街へ出てしまう。社長である化野業は危険を察知し、彼女に自作の御守りを渡して後を追う。そこから始まるのは、ただのペット探しではない。
怪異に関わる依頼を追う中で、空穂はこの世には人間の常識では説明できない存在がいることを知り、自分自身もまた、そうした「何か」に引き寄せられていることを知っていく。
そして化野をはじめとする魔術師たちとの関わりを通じて、彼女は「なんでも屋サークル」がただの会社ではないことを少しずつ理解していく。
猫、呪い、神、妖怪、魔術――。
これは、魔術師たちが人知れず怪異を解決する、現代日本の裏側の物語。