ふと気づくと、そこは全く知らない世界が広がっていた。
というか森だった。
体は妙に縮んでしまい、大切な相"棒"を失い、頭からは何故かケモ耳が。
これが噂の転生TSか! なんて思ってみるものの、鏡を見た俺は絶望した。
違う、違うじゃん。
こういうお話って、大抵超美少女とかに変身するものなんじゃないの!?
なんで俺、妹と同じ顔になっちゃったの?
不思議な夫婦に拾われ、何とか生きてはいけそうだが……ファンタジーの世界で、唯一出来る事が飼い猫とのお喋り。
むしろ、他一切に言葉が通じない。
いや、待ってくれ。
コレどうやって生き残ったら良いんですかね?
などとやっていく内に、周囲が勝手に解釈して物語は進んでいく。
彼……今では彼女となってしまったソイツのお気楽行動により、どんどんと周囲は様々な事例に巻き込まれて行く。
様々な勘違いを残したまま、ただひたすらに保護してもらう環境で状況だけが変化していき――