ーーここは、雨の国。
広がる水面に何隻か、小舟が浮かんでいる。沈みかかる建物には吊り橋や船着場があり、住人たちが行き交っていた。
小さな丘の高台にノヴァはひとり暮らしている。降り続ける雨は、そこに住む人の記憶や歴史をゆっくりと飲み込んでいく。
雨が止んだ日。集落を離れ、迷いの森へと足を伸ばしたノヴァは、一冊の本を見つける。見たことのない果実や、生き物たち、そして語られることのなくなったこの国の生い立ちを知ることになる。
一冊の本をきっかけに、時を超えて沈みゆく国を見守るノヴァと少女の物語は繋がる。
ーーー"雨の国"に別れを告げ、まだ見ぬ新たな世界を目指して。