「君のような毒草しか育てられない無能は、我が王立植物園には必要ない!」
王立植物園の農夫ロルフは、ある日突然、無能の烙印を押され追放された。
彼に与えられた再就職先は、猛毒の霧に覆われ、死を待つ者だけが住む不毛の地――通称『豊村(ゆたかむら)』。
しかし、追放した者たちは知らなかった。
ロルフの持つスキル**【毒素等価交換(ポイズン・エクスチェンジ)】**が、あらゆる毒を『純粋な神のエネルギー』に変換する、文字通りの神スキルだったことを。
死の森の空気は最高のサプリメント。
猛毒の種から成る果実は、一口で万病を治す伝説の神薬。
そして、道端で倒れていた呪いの少年――神の末裔である「男の娘」シオンを助けたことで、ロルフのエネルギーは無限へと跳ね上がる!
「旦那様、僕の毒……もっと全部、使ってください」
一方、ロルフという「浄化装置」を失った王都では、彼が密かに抑えていたパンデミックが発生。土は腐り、魔力は枯渇し、かつてロルフを蔑んだ上司たちは絶望の淵に立たされる。
今さら「戻ってきてくれ」と泣きつかれてももう遅い。
僕は僕を信じてくれるシオンや村人たちと一緒に、この辺境を世界最高の楽園に変えるのに忙しいんだ。
毒草使いによる、圧倒的カタルシスの辺境開拓ファンタジー、開幕!