現代にダンジョンが出現し、『ステータス』が人類に与えられた世界。
しかし、このシステムには残酷な絶対法則があった。
それは「レベルアップによるステータスの更新は、5年に1度しか行われない」こと。さらに、レベルが1上がっても基本スペックはたった「3%」しか向上しない。
だからこそ、少し上がったスペックをどう活かすかという泥臭い『生きた経験』だけが生存を左右するシビアな世界で、主人公・天馬駆(てんま・かける)は底辺探索者としてゴブリンの返り血にまみれながら5年間を生き抜いてきた。
そして迎えた、20歳の誕生日。
これまでの地道な努力が実を結び、平均点である「レベル2」への順当なアップデートを果たした駆だったが、直後にシステムのエラーが発生。規格外の特殊スキル【月次更新(マンスリー・アップデート)】を獲得してしまう。
「――俺のステータス更新、5年じゃなくて『1ヶ月に1回』なのか?」
少し上がったスペックで、より質の高い経験値を稼ぐ。
その莫大な経験値が、わずか1ヶ月後にさらなるスペック向上を呼ぶ。
スペックが経験を引き上げ、経験がスペックを底上げする――それはまさに、雪だるま式の『複利効果』だった。
他の探索者が5年間「単利」で足踏みし、才能の差に絶望している間、泥臭い戦い方を知り尽くした駆だけが、毎月「複利」で異常な成長を遂げていく。
「半年あれば、俺は人類未踏の『壁』をぶち破れる」
これは、才能を持たない凡人が手にした最速最強のシステムを武器に、常人には決して到達できない『レベル10(新人類)』の領域へと駆け上がる、痛快な成り上がりファンタジー!
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