「追放」×「無双」×「成り上がり」×「不浄の力で王道ファンタジー」……!
勇者パーティーの一員だった、ヴェルは《不浄宮(ふじょうきゅう)》という、あらゆる不浄を吸収するスキルを持っていた。
ある日、勇者のオーレンに言われる。
「お前、戦闘中なんにもしてねぇよなぁ。もういらねぇんだわ。お前みたいな奴」
実際は、ダンジョンやモンスターから発せられる、不浄を吸収し、最高のコンディションで戦えるように支えていたヴェル。
しかし、その重要性に気づかずにパーティーメンバー達はヴェルを「能無し」だと言い放ち、追放する。
勇者パーティーは愚かにもヴェルを追放したことで、低ランクダンジョンすら攻略できなくなり、没落していく。
一方、ヴェルはというと、ヒュドラの毒沼に苦しめられてる村を救い、シスターに惚れられたり、魔人軍に攻められている王国を助けたりしていくうちに、英雄と呼ばれるようになる。
世界の平和を願い、「不浄専門」で問題を解決していく旅に出た男が「英雄王」になるまでの物語!