短編で上げていたものの連載版です。1話は短編とほぼ同じ内容です。
前世で老衰によって息を引き取った元野良猫のクロは
、「うまいカリカリが食えて、暖かい場所で寝られればいい」という願いを叶えられ、異世界へと転生する
。
しかし、行き着いた先は凶悪なモンスターたちが蠢くダンジョン最下層(第100階層)
!
幸いにも神様から授かった【絶対不可侵領域】のバリアによっていかなる攻撃も届かず
、世界を滅ぼすレベルの最強モンスター『深淵の暗黒竜』さえもクロの極上クッション(下僕)と化していた
。
そんなある日、罠によって最下層に転送され、満身創痍で追い詰められたSSランク冒険者パーティ『赤き獅子団』が転がり込んでくる
。
絶望する彼らに対し、クロが要求したのはただ一つ——彼らが非常食として持っていた最高級の干し肉(カリカリ)
。
一口味わって満足したクロは、お礼の「毛繕い(アフターサービス)」として冒険者の傷口をざらざらの舌でペロリと一舐め
。
すると、上級回復魔法すら凌駕する圧倒的な治癒の光が包み込み、重症の骨折も疲労も一瞬で完全再生してしまう
!
命拾いした冒険者たちは感涙し、最下層の「黒猫様」に深く感謝して撤退
。
その後、事態を知った冒険者ギルドでは「美味しい干し肉(カリカリ)を持って黒猫様に会いに行く」という空前の高級肉ブームが巻き起こるのだった
。
当のクロは人間の狂騒など知る由もなく、今日も暗黒竜の頭の上で幸せそうに昼寝をむさぼっている
。