婚約破棄のうえ用済みの聖女だと殺されそうになった私は、あまりのことに呆然となり。愛した殿下への気持ちも、生きる気力もなくなってしまう。そんな私を助けたのは、護衛騎士のセルジュだった。しかも護衛は「あなたが死んだら俺も後を追う、俺を殺したいか」と本気で告げてくる。そして私は差し出された護衛の手を取り、共に逃げることにした――。
(その後はシリアスさがゆるくなり、主人公は幸せに向かいます。追手を気にしつつの逃亡から新天地へ。空っぽな心と向き合いつつも、優秀な護衛のおかげで生活に困ることなく、教えてもらいながら新たな暮らしを楽しんでいきます。理解の範疇を超えてくる護衛の言動にドキドキさせられつつ、護衛との距離が近づきます。護衛の気持ちは、読者にはバレバレでしょう。)
*「カクヨム」にも掲載しています。