一本の電話で、人生は一変することがある。
だが、その先でヴェイルを待っていたのは、幸福とは程遠い現実だった。
目的も、進むべき運命も持たなかった彼の前に、一つの予言が告げられる。
――「勇者が現れる」と。
だが、本当に勇者とは世界を救うためだけに存在するのだろうか。
神々に従えと告げられても、その真の目的を教えられることはない。
ヴェイルは、美しく、ときに温かな異世界で仲間と出会い、新たな思い出を重ねながら、決して知るはずのなかった真実へと近づいていく。
だが、守りたいものが増えるほど、彼自身もまた、その中で道を見失っていく。
愛するものを守るため、人はどこまで進めるのか。
光と闇を隔てるものは、ほんの一歩にすぎない。