成績は毎回の定期テストで常に僅差。放課後のコートで突発的に始まった、バスケの1on1。完璧なハイスペックさで一瞬の迷いもない動きを見せる少女、リナ・クラインと。特に目立つこともない普通の男子学生・沢木蓮。中学時代の二人は、互いに絶対に負けたくない強烈なライバル同士だった。──しかし、高校生になった彼らの距離は、静かに、けれど確実に変わり始めていた。「……行ってくるね」高校の体育館。誰もが憧れる金髪の完璧な一軍女子の皮を融かして、俺の前だからこそ過剰に緊張し、消え入りそうな声で囁いてくるリナ。じゃんけんで焦って戻ってきた彼女と交わしたタッチの指先は、驚くほど熱を帯びていた。(おいいいい!
何その守ってあげたくなる子犬系小動物ムーブは!?
俺の脳内全細胞が緊急警報を発令するだろ!)お互いに強烈に意識し合っているのに、素直になれなくて、平然を装うだけで心臓のライフを削り合う二人。歩幅を合わせながら不器用に距離を縮めていく、最高にニヤニヤできる純愛学園ラブコメディ。