捏造の罪で婚約破棄された公爵令嬢セラフィーナの追放先は、毎年の氾濫で「人が定着できない」と嗤われる水没辺境領。だが彼女には前世――河川技師の記憶があった。
「……最高の現場だわ」
突貫の水路が最初の村を濁流から守った夜、領民の目の色が変わる。氾濫を神罰と呼ぶ教団、水を堰き止める強欲貴族、そして手のひらを返す王都。沈む土地の秘密を実測で暴き、令嬢は寡黙な辺境伯とともに領地を王国一の穀倉へ変えていく。捨てた側は必ず後悔し、彼女は必ず幸せになります。
静かなざまぁと、土地が緑になっていく再生の物語が好きな方へ。