魔女ベルローズの悩みは、今日も一つ。
当然のように部屋へ入り、隣で眠り、甘やかしてくる。
そんな、独占欲を隠そうともしない幻獣、ルシアンのことだった。
彼はベルローズが何を言おうと、隣にいることをやめるつもりはない。
「……はぁ。ずいぶん行儀の悪い獣を拾ったものだわ」
「そんなに利口には躾けられてねぇからな。変えるつもりもねぇよ」
涼しい顔をしながら、少しだけ甘え方を覚え、素直になった魔女。
そして、相変わらず口は悪いけれど、彼女への不器用な執着を隠せない幻獣。
二人はもう、互いの気持ちを確かめる必要すらない。
それでも、一緒に暮らしているからこそ、今まで知らなかった相手の顔や、自分自身の気持ちを知っていく。
賑やかな精霊たち。それから、新たに芽吹く小さな命。
一緒にいることが当たり前になってからも、何度だって相手を恋しく思う。
彼らが一歩ずつ、幸せを育てていく物語。
【もっと雑なあらすじ】
魔女と幻獣がいちゃついています。
もう十分仲良しなのに、離れてみたら寂しくなったり。帰ってきたら今さらべたべたしたり。
精霊たちもわちゃわちゃしています。
新しい家族も増えていきます。
たまに敵が来るので、ぼこぼこにします。
◆大きな流れはありますが、季節や日々の暮らしを描くお話は、一話完結のものも多めです。
気になる回を覗いたり、お気に入りのお話へ帰ってきたり。お茶でも飲むような気持ちで楽しんでいただけたら嬉しいです。
◆基本的な空気感は変わっていませんが、前作よりも、恋愛や夫婦としての甘い描写、性的なニュアンスを含む描写が少し増えます。
◆二人が出会い、愛を知るまでの、始まりの物語はこちら。
『氷の幻獣は、冷徹な魔女に拾われる。―夜の庭にサファイアは咲く―』
https://ncode.syosetu.com/n1998mb/
本作はこちらの続編ですが、未読でもお楽しみいただけます。
なぜ二人が、ここまで離れがたくなったのか。
気になったら、ぜひこちらも併せて覗いていただけると嬉しいです。