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取得日時> 2024-04-26 17:24:03
銀の皇太子と漆黒の聖女と
 これは、後に新たな人類の祖となる銀の皇太子と漆黒の聖女、そして反乱軍の首領として処刑された一人の男の物語。
 銀の皇太子が、いかに太陽王と呼ばれるようになったのか。
 漆黒の聖女が、本当に『聖女』と呼ばれる存在だったのか。
 そして、反乱軍の首領は本当に、処刑するに値する人物だったのか。
 決して語られることのなかった、歴史の真実を今語ろう。
 これは、後に新たな人類の祖となる太陽王と聖女、そして彼らを影で支えた英雄王の物語____。
**
 生きる事すら魔力を必要とする世界で、無魔力者として生を受けたウォーレン公爵家の娘、ミルリミナ。
 魔力がない事で常に生死を彷徨う大病に侵され、病弱な体を持て余していた。
 そんな無魔力者のミルリミナに、魔力至上主義国家として有名なフェリシアーナ皇国皇太子ユーリシア=フェリシアーナの婚約者に選ばれてしまう。
だが顔合わせでミルリミナの良くない噂が本当のことだと知り、皇太子と不仲に。
婚約破棄されるだろうと思っていたが、なぜかそのまま5年の歳月が流れついに婚姻の儀が執り行われることになった。
その婚姻の儀の最中、ミルリミナは皇太子を狙った矢の盾となり命を落とす。
ミルリミナの亡骸の前で、ウォーレン公爵から噂が真実と異なることを聞かされ、己の行いを悔いるユーリシア。
失意の中で厳かに行われたミルリミナの葬儀の最中、突然ミルリミナの亡骸が暖かな光に包まれた。そのままミルリミナの体の中に吸い込まれ、ミルリミナは息を吹き返す。
魔力が全くない空っぽの体に聖女リシテアの力が宿り、再び生を与えられたのだ。
息を吹き返したミルリミナのもとに足繁く通うユーリシア。
ミルリミナに次第に惹かれていくユーリシアだが、ミルリミナは嬉しく思う反面、皇太子の盾になって死んだことへの罪悪感と、聖女としての自分が必要なだけだと思い込む。
そんな中、皇太子の命を狙った反政府組織「リュシテア」と共に姿を消したミルリミナ。
それは、自身の中に宿った聖女からユーリシアを守るためだった____。
歴史を紐解く王室ハイファンタジー、開幕_____。

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