「モテたいなら異世界で勇者を目指さないか?」
冴えない高校生、神崎誠(かんざき
まこと)は、
ある日、女神を名乗る謎の美少女から、そんな誘いを受ける。
異世界という非現実的なワードに戸惑う誠だが、自称女神の謎の美少女は彼に言う。
「勇者になれば、異世界の王女も聖女も女勇者も、お前に惚れる。モテモテだぞ」
彼女と契約すればチート能力が手に入り、異世界で無双できる。
そうすれば、気高い女たちからもモテモテになれるのだ、という女神を信じた誠は異世界行きを決意。
こうして誠は、異世界へやってきたものの、そこは現実の世界と大して変わらない風景が広がっていた。
女神に「騙されたのでは?」と疑う誠だが、現実世界では有り得なかった物体を目にする。
それは、宇宙からきた謎の飛来物「アトラ隕石」だった。
アトラ隕石はあらゆる厄災を振り撒き、この世界を荒廃させた。
女神はこの隕石に関する問題を解決するため、勇者になるよう誠に指示を出すのだが……。
アトラ隕石が放つ圧倒的に不吉な雰囲気に渋る誠。
それでも「勇者になれば女の子にモテる」
という言葉を信じて勇者を目指すが、
まずは実力を示すために女勇者と戦う必要があった。
女神に言われるがまま、女勇者に戦いを挑む誠。
しかし、強烈なボディブローを受けて、さっそく心が折れそうになれるのだった。
「まずは、この女勇者を惚れさせてやる」と歯を食いしばる誠。
はたして誠は無敵の勇者となってモテモテになれるのか。
これは、チート能力で無双できると信じていたのに
実は大して強くなかった主人公が、
無敵の勇者となって異世界を救うまでの物語。