Sランククランに所属する攻撃魔法使いシャーロットは、十年間クランを支えてきた。
新人を守り、危険を避け、結界を張り、仲間が生きて帰れるように戦場を整える。
けれど、それらはすべて「攻撃魔法使いとしての成果」には数えられなかった。
評価表に残るのは、攻撃実績不足という文字だけ。
そして二度目のE評価を受けた日、シャーロットは役立たずとしてクランを追放される。
古びたローブと破れた帽子、粗末なワンドだけを手に外へ出た彼女に声をかけたのは、かつて冒険者学校で競い合った大剣使いのガルドだった。
「お前を役立たず扱いするなら、そのクランの見る目がない」
そうしてシャーロットは、新たなクランで幹部候補として迎えられる。
これは、攻撃実績だけでは測れなかった魔法使いが、本当の居場所で少しずつ認められていく物語。