【目覚めた時、俺は“空白”だった―― かつて俺がいた街は、地図から“消滅”していた】
記憶喪失で目覚めた少年は、滅びかけた村と、意味不明な「警句」と出会う。
『世界はすべて偽りである』――奇妙な紙切れ。
手が勝手に動く謎の技術、反射に違和感のある鏡、水面に映らない真実。
村人の目は怯え、審問では異端者として裁かれかけるが、彼は持ち前の“無自覚な才”と、消えた記憶の断片を頼りに、生き延びる術を探す。
■転生か? 転移か? それとも・・・
■剣でもない。魔法でもない。“認識と記録”こそが、この世界の真理をひもとく鍵。
■量子てなんだ?
世界てなんだ?
記録てなんだ?
観測なんだ?
村の祠に残された奇妙な痕跡と“黒い灰”
――
それが偶然ではなく、誰かの手で“封印が壊された”証だと知った時、彼は決意する。
この歪んだ世界の裏側に隠された真実を解き明かすため、封印の謎を追い、次なる地へと歩みを進める。
量子の魔法――世界の理《ことわり》を見抜く瞳――そして失われた記憶を呼び覚ます術。
彼はそれらを手に、この世界の“本当の姿”を探し始める。
たとえ世界が偽りだとしても、誰かの希望の光があるのなら――彼はその輝きを、世界の“設計図”に深く刻む。
自身の存在が危うく、孤独に苛まれたとしても。信じる“真実”がある限り、彼は決して立ち止まらない。
仮初の現実を剥がし、封じられた過去をあばき出せ。
誰にも捉えられない少年が、崩壊する世界の真理を解き明かす、観測と記録、量子と記憶が、世界の謎が交差する異世界SFファンタジー!
存在証明をを懸けた戦いが、今、幕を開ける――。
※カクヨム様でも同作を投稿しています。