今さら「息子を返せ」と言われても、もう遅いですわよ?
白は不吉、あるいは無能の証。そう忌み嫌われ、実の家族から屋根裏に監禁されていた侯爵令息サイラス。
夜会で冤罪をかけられ、婚約破棄された彼を拾ったのは、亡き婚約者を一途に想い続けていた「白馬の王子様(女性)」こと、スパダリ伯爵令嬢イレーナだった。
「その『ゴミ』、私がいただきますわ」
行き場のないサイラスをヤング伯爵家へ連れ帰り、全力で飾り立て、全力で甘やかすイレーナ。
そして彼女は気づく。
自分が拾った「可哀想な少年」が、実はたった一人で侯爵家を支えていた超有能な「数字の天才」であり、愛されることでとんでもない「あざとさ」を開花させていくことに――。
一方、実務の心臓であるサイラスを失ったルーサー家と、彼を捨てた元婚約者は、急速に破滅へと突き進んでいく。
焦った父が「息子を返せ!」と泣きついてくるが、イレーナの返答はただ一つ。
「ゴミを捨てたのは、そちらでしょう?」
これは、虐げられていた宝石のような少年が、スパダリ令嬢の強すぎる愛に包まれ聖者として覚醒し、自分を捨てた者たちを論理的に粉砕していく、逆転と溺愛の物語。
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