自分を顧みない夫、冷ややかな親族、そういったものにカルミアは苦しめられていた。ひどい暮らしに耐えかねた彼女は、トランクを片手に、ついに家を飛び出してしまう。近くの町に向かい、そこで平民として生きていこうと考えたのだ。
しかしその道中、彼女は見知らぬ子どもに出くわす。フォンテと名乗った彼は、彼女のことを「ママ」と呼び、彼女になついてしまった。
すっかり情がわいてしまったカルミアは、フォンテとともに生きる道を探すことにした。そうしてたどり着いた町で、幼い令嬢リリアの家庭教師としての仕事を偶然手に入れたカルミア。この出会いをきっかけに、次々と意外な事実が明らかになっていき……。