借金取りから逃げるため、佐伯リョウは街中に突如出現したダンジョンへと逃げ込んだ。
錆びた鉄パイプ一本で始まった探索は、やがて“死”という結末を迎える――はずだった。
目を覚ますと、リョウはダンジョン突入直前に戻っていた。
だが、ダンジョンで起きた出来事だけは消えていない。
彼が持つ固有能力【命廻】。
死ねば戻るが、ダンジョンで起きた事象だけは失われないという歪んだ死に戻り。
さらにリョウは、生まれながらに【強欲】という特異スキルを持っていたことを知る。
それは、奪い、重ね、蓄積するほどスキルが強くなる力だった。
死と因果を踏み越えながら、変化し続けるダンジョンを攻略する男の成り上がり譚。