「私は、絶対に働かない。二度寝こそが私の正義(ジャスティス)だ」
前世で社畜(SE)として過労死したリゼットは、銀髪の美少女に転生後、冷徹と名高いヴォルガルド辺境伯カシアンに嫁ぐことになった。
「白い結婚」を盾に、悠々自適なニート生活を夢見るリゼット。
彼女は決意した。
「社交(しごと)をサボるために『不遜な怠惰女』としての噂を流し、面倒な客を遠ざけてやる!」
……はずだったのに。
効率(ニートライフ)を追求したリゼットの言動は、なぜか周囲の目には「深遠な叡智」として映ってしまう。
二度寝を邪魔されないために魔力炉(まりょくろ)を少し弄(いじ)れば、「伝説級の最適化(デバッグ)」と称賛され、
お菓子を拾おうとベッドから転げ落ちれば、「大地への献身」と涙される。
夫であるカシアンに至っては、予知夢で見た「リゼットの処刑」を回避しようと、
「君を誰にも奪わせない。この領地を、世界で一番甘い牢獄(ろうごく)にしよう」
と、狂愛を加速させて貢ぎ物を山積みにする始末。
さらに王都からは、彼女を「国の至宝」と疑わない変態エンジニアや、
「彼女を不当な搾取から救い出したい」と歪んだ保護欲を抱く隣国のスパイまでやってきて――?
これは、ただひたすらに楽をしたい元SEの令嬢が、
無自覚に世界を「修正(デバッグ)」し、最強の男たちに執着(ロックオン)されてしまう勘違いラブコメディ!