五年前、グローとロップ王国の王宮の真っ白な部屋を血で赤く染め上げた『王宮殺人事件』があった。
そこで殺されたのは、マリャル侯爵令息ペドロとピント男爵令嬢フロール。そして、二人を殺した犯人とされたのがメゼネス伯爵令嬢マファルダ。この事件は、マファルダの自死により終わった。
しかし、マファルダの妹グラシエラは五年が経過した今でも姉が無実であることを信じて『王宮殺人事件』の真相を解明しようとしている。グラシエラはまず殺されたペドロの人間関係などを探り事件の真相に近付こうとして、身分を偽ってマリャル侯爵家に潜入した。しかし、グラシエラが潜入したことはすぐにペドロの弟であるアルヴァロにバレてしまう。
アルヴァロはグラシエラの姉マファルダが犯人だとは思っておらず、『王宮殺人事件』で本当は何があったのかを独自に探っていた。しかし、収穫は芳しくない。
グラシエラはアルヴァロから『王宮殺人事件』の真相解明の協力の為に何と婚約を申し込まれた。しかも、この婚約は事件の真相解明までの期間限定である。
グラシエラは姉マファルダの無実を証明する為に、アルヴァロとの婚約を受けることにした。
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