「あの時思ったんだ。これから先、どんなことがあっても――。たとえ誰かを蹴落とすことになろうとも、君の隣に座るのは私だって」
俺はこの街で一番評判の悪い男だ。
高校卒業後、便利屋として働き始めてすぐ、とあるアルファの怒りを買い「最低評価」をもらってしまった。
そんな俺を面白がって使い続けてくれるのは、この街の有力者・和倉様ただ一人。
気品があって穏やかで、思わず見とれてしまうほど美しい――俺にとっては、雲の上の王子様みたいな人だ。
せめて恩には働きで報いたいと懸命に尽くす日々だ。
けれど、和倉様の態度がなにやら変わってきたような。
執着?
独占欲?
「まさか、俺なんかに!」と笑い飛ばせるうちは良かったのだが……。
やがて街中に、ある「妙な噂」が広まり始める。
底辺便利屋が誰よりも愛される、ハピエン保証のオメガバースBLです。
※攻めの余裕をはぎ取れるのは、受けだけです!