七年前、結城ひなたの初恋はあっけなく散った。憧れの先輩に告白して、ふられて、それきり。
二十六歳、心機一転の転職先。配属された企画部の部長は――よりにもよって、あの人だった。霧島湊、十二歳上。社内では「氷の部長」と恐れられる、無駄がなくて、冷たくて、やっぱり素敵な人。
もう昔の恋を引きずらないと決めたのに、彼の不器用な優しさだけが、あの頃より深く胸に刺さる。しかも霧島は、ひなたをただの部下として見ていないらしい。
雨の日の傘、深夜の残業、会議室で交わす小さな本音。大人になった二人が、上司と部下の距離を少しずつ越えていく。
十二歳差の再会オフィスラブ。じれったくて、苦くて、でも最後はちゃんと甘い恋の話。