四十五歳の村木一夜は、食品製造工場で勤務している。独身、彼女なし。独り暮らし。童貞。
これまでの人生で夢も希望もなくし、これから先の人生においても夢や希望はない。
ただ生きているだけの毎日。
そんな一夜の前に、ノース王国皇帝を名乗るロキという青年が現われた。どうみても現代人ではない、ファンタジー小説に出てくるような格好の人物。
「君は、ノース王国の英雄になるんだ」
ロキにそう告げられ、一夜は「イチヤ」として、異世界に飛ばされた。ノース王国とサウスウェスト王国、サウスイースト王国が長年に渡り戦争を続ける世界に。通常の人間の三倍の身体能力を与えられ、現在の三分の一の年齢まで若返って。
付き人としてレトという女魔術師をあてがわれたイチヤは、三国間の戦争に参加してゆく。