かつて世界を救った英雄ライゼは、ひとりの少年を遺して消えた。
その名は──ヒーロー。
父は、英雄になどなりたくなかった。
だが、世界を滅ぼせるほどの力が、それを許さなかった。
父を失った日、少年は知る。
「平和」の裏に潜む闇。英雄が背負っていた秘密。
そして、自分に流れる“特別な力”。
なぜ父は、笑って死ねたのか。
なぜ最後の瞬間まで、“すべて”を守ろうとしたのか。
──失われた灯火の先で、少年は誓う。
涙を拭い、父のような存在になると。
それが、やがて世界の運命を変える旅の始まりになるとは知らずに──。
これは、“能力なし”と呼ばれた少年が、父を超えていくための物語。
真のH.E.R.O.へと進化していく、家族と世界の英雄譚。
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