『30歳まで童貞だと、魔法使いになれる』という都市伝説があるが、もう俺は絶対信じない。
毎日、日が変わるまで忙殺される社畜の俺……玉川巳琴は、魔法使いになれると信じ、30歳まで童貞を貫くと決めていた。
そして、俺は遂に……30歳の誕生日を会社の自席で迎えたのだが、その瞬間突然意識を失ってしまう。
その数時間後、目を覚ました俺は、身体に違和感を覚え、トイレへと向かった。
トイレの鏡の前で俺は、念願の魔法使いではなく、処女の美女……美処女になった自身の姿を目の当たりにし、愕然とする。
前例なく、女性として生きる事を余儀なくされた俺が、模索しながらも友情と恋愛の間で揺れる、オフィスラブコメ。