目を引く美貌、明晰な頭脳、優秀な魔法能力。完璧な皇女と称えられるパメラはある日、ある騎士に会って意識を失った。
目覚めた彼女が気づいたのは、自分のものではない記憶が自分にあること。
え? 反逆? 処刑? 何言ってるの。彼女が、〝私〟がそんなことをしたはずがないじゃない!?
断片的な記憶をたどったパメラは忘れられた悲劇を知ることになる。同じ悲劇を騎士と共有しているということも。
悲劇を乗り越えて前に進むために頑張っていた二人は、やがてお互いに惹かれるようになり――。
これは大切なものを失った二人がお互いに大切な人になっていく物語。
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