大学三年生の相京一樹にとって過ごしてきた大学生活はとても華のあるものとは言えなかった。何も考えずに生きてきた結果、絡む友達も少なく、やっとできた彼女にさえ浮気される始末。おかげでEDにもなって、一樹の華はもうとっくに枯れていた。そんなある日、一樹は中学校以来一度も会っていなかった初恋の幼馴染である七瀬美月とコンビニで偶然再会する。
「一樹の家で一緒に飲んでもいいかな?」
数年ぶりの再会を楽しむように、一樹の家で宅飲みすることになったのだが、夜遅くに彼女の方から誘ってきて……。
「……じゃあこのまま童貞捨てちゃう?」
その日からEDの一樹の枯れた華は再び咲き乱れることになる。けれど起きた時にはもう美月の姿はいなくなっていた。
これは何も考えずに生きてきた主人公が恋について考え続ける話。