オマリー伯爵家は領地を持たない。だが、他国にも展開する大商会を経営している。
伯爵家の一人娘であるニコラ=オマリーには、騎士の婚約者フランシスがいた。婚約した当時は仲睦まじかった二人だが、彼が学院に入学してから雲行きが怪しくなり、卒業後に王宮騎士団に入団したフランシスが第二王女ポーリーンの専属騎士になってから、普通に会うことさえ難しくなる。
フランシスに執着するポーリーンは、ことあるごとに二コラにマウントをとってくる。それにイラつき、またそれを許しているフランシスにも失望を隠せない。
先行き不穏な中、隣国に輿入れの決まったポーリーンは、フランシスも一緒に連れて行くと言い出して──。
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