「――あぁ、“私”のことが見えているのね」
落ちこぼれと蔑まれ、雑魚と罵られてきた令嬢エリス。
一人きりのシャワー室で涙をこぼした夜、影の中から銀色の髪の少女が現れた。
濡れた素肌を重ねて唇を奪われ、結ばされたのは奇妙な『主従契約』。
舌に刻まれた証が消えるたび、距離感のおかしいその少女は、甘く口づけをねだってくる。
座学の成績は学年一位。それでも席順位は、下から二番目の『九百九十九位』。最低の灰色『アッシュ』と蔑まれ、理不尽な暴力にさえ晒される屈辱の日々。
――けれど、影に潜むその少女が“視える”のは、世界で彼女ただ一人。エリス自身さえ知らない、ある秘密を抱えて。
いつか灰色の少女は、玉座へと座る。