「アナスタジア・フォン・ニブルへイム……お前との婚約を破棄させてもらう!」
婚約者である王太子サハラ・フォン・バロニアから婚約破棄を叩きつけられた公爵令嬢アナスタジアは、その衝撃で前世の知識を取り戻す。
ここが自分がやりこんでいた『プリンセス・アラモード』の世界であることに気付き、自分が当て馬悪役令嬢のアナスタジアであることを知った彼女は……別に独身でもいっかと婚約破棄を受け入れてやることにした。
もちろん、タダで認めてやるつもりはさらさらない。
「わかりました、婚約破棄を受け入れましょう。ですが……この年齢の女性の経歴に傷をつけるわけですから、それ相応の対応はしてくださるのですよね?」
彼女は酒税の免除を勝ち取り、この世界でも美味しいお酒を飲めるべく動き出す。
ビール、日本酒、焼酎にウイスキー。
前世知識とチートな魔法を使って酒造りをするアナスタジアの周囲には、どんどん人が集まっていく。
婚約破棄ができて浮かれているサハラは、アナスタジアから税を取れなくなることでバロニア王国が傾いていくことを、まだ知らない……。 ※短編の連載版になります ※カクヨムでも連載しています